家具のリフォームブログ
ダイニングチェア張替修理 S様邸
今回は「エドワード」という椅子の張替えについてご紹介します。
S様はご自宅をリフォームするにあたり、家具もリフォームされました。
生地サンプルを数種類お送りし、その中からご自宅のインテリアに合うものを丁寧に選んでいただきました。
長年お使いいただいた家具は、座面がかなりヘタっていました。
ウレタン(クッション)部分とは異なり、木部は非常にきれいな経年変化をしていたので、あえて塗装直しはせず、そのままにしました。
張替えのご依頼をいただいた際には生地だけでなく、中身のウレタン材も交換します。
ウレタン材以外の部材に関しては、検品し、問題がなければ再利用します。
その他、張布とウレタン材を剥した状態で、ぐらつきやきしみなどが無いかよくチェックをします。
背もたれは生地、ウレタン材の下に「PPクロス」「PPテープ」「ボール紙」という部品で構成されています。商品の状態によってすべて使用できるもの、部分的に交換が必要なものなどを職人が見極め、使用できるものはそのまま再利用します。
型紙を使用し、型に印をつける「型起こし」という作業を行います。
今回は肘掛けが付いている椅子、付いていない椅子の2種類をお預かりしましたので、座面は若干生地の切り出し方が異なります。
肘付きの方は肘の部分を欠き込んでいます。
ウレタン取り付け
椅子にウレタンを取り付けていきます。
完成
S様の商品は木部がとてもきれいに経年変化をしており、木部はそのままに生地のみ新しくすることで、古いものと新しいもののバランスが取れたとても素敵な椅子になりました。
修理をして長くお使いいただく一番の良さが体現されていると思います。
今回はご自宅のリフォームに合わせたリフォームのご依頼でした。家具も経年変化を活かした張替えを行い、家も家具も丁寧に直しながら長く人生をともにされている、素晴らしい事例でした。
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