家具のリフォームブログ
キャスター交換(旧式→新仕様)
お客様より「キャスターが取れてしまったので、部品だけ買ったら自分で交換できますか」というお問い合わせをよくいただきます。
現行品のキャスターをご利用のお客様であれば、キャスターはわりと簡単に交換ができます。
しかしながらキャスターは現行品と旧式とで形状が異なります。そのため、旧式のキャスターをお使いの方が現行品のキャスターを取り付けるのは非常に難易度が高いです。
※旧式はすでに廃番のため部品のご用意はございません。
今回は一番難易度の高い、旧式のキャスターを現行品に交換する作業をご紹介します。
キャスターのパーツについて
[木脚]
[インサート]
キャスターを木脚に結合するためのパーツ。現行品はねじ込み式のためネジ山が切ってあります。
[キャップ]
[キャスター]
差し込み部分の形状が異なります。現行品はねじ込みながら入れていきます。旧式は差し込み式です。
キャスターの取り外し
1. キャスター本体を引っ張り抜きます。
2. キャップを抜きます。※ピンが刺さっているため引っ張っても取れない場合にはニッパーなどでピンを取ってから引っ張ります。
3. インサートを抜きます。
イレギュラーな対応①
キャップを外すと木脚が割れていることがあります。その時には接着剤を注入しクランプで固定します。
イレギュラーな対応②
インサートの穴が広がり過ぎていることがあります。その時には一度穴を埋め、インサートのサイズに合わせて穴を開け直します。
キャスターの取り付け
エポキシ樹脂接着剤の主材と硬化剤の分量をしっかりと量り、混ぜ合わせます。
しっかりと分量を合わせないと硬化が弱くなる原因になります。
木脚側の穴とインサートに接着剤を付着させ、インサートをねじ込んでいきます。あまり勢いよくねじ込むと木が割れてしまう恐れがあるため細心の注意を払いながら作業を行います。
ねじ込んだら接着剤を硬化させるため1日寝かせます。
キャップ、キャスターを取り付け作業が完了となります。
旧式のキャスターから新仕様のキャスターに交換する際には思わぬ不具合が生じてしまう可能性が高く、お客様ご自身で交換されることはお勧めできません。
しっかりと工場にて修理させていただくことでより長持ちさせることができますので、お気軽にお問い合わせください。
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