家具のリフォームブログ
ポールスタンド修理 K様邸
お客様から「ポールスタンドが破損してしまいました」というお問合せをいただきました。
木部の割れや破損は不具合の状況によって修理の可否が変わってきます。
そのため、木部の破損修理に関しては現物を拝見したり、写真を送っていただくなど状態を確認したのち、工場スタッフと修理が可能か打ち合わせいたします。
木部の破損を想定していましたが、お客様に送っていただいた写真を拝見すると、本来あるはずの金具が取れてしまっていたため、上の部品をしっかりと取り付けができないという状態でした。
マルニ木工のポールスタンドは配送しやすいように、ネジを回すことで部品を分解できる仕様になっています。
今回不具合があった箇所もこの接合部でした。
広がってしまった穴に木片を差し込みます。
穴が広がってしまっていたため、このまま新しい部品を取り付けたとしてもすぐに外れてしまいます。
そのため一度穴を埋め、再度必要な大きさの穴をあけ直します。
はみ出してしまっている木片はカットして表面を平らにします。
埋めた穴に部材を取り付けるため適正な大きな穴をあけ直します。
下のポールがずれてしまうため、穴がきちんと中心になるように作業をすることが大切です。
部品を交換し、修理が完了しました。
今回は木部の破損もなかったため、比較的スムーズに作業を進めることができました。
今回は該当しませんでしたが、お客様より木部の破損についてのお問合せをいただくことがありますので、木部の状態と修理の可否について一例をご紹介します。
上記写真の状態(ひび割れ程度)であれば、直る可能性は高いです。※状態により異なります。
こちらの写真ように木部が接合部でない箇所で大きく破損していると、直せる可能性は低くなります。
このような状態ですと、接着することは可能ですが、接着しても強度が保てないことから修理ができないケースがあります。
あくまで参考例になりますので、「うちの家具は直るかな」と思われた際はお気軽にお問合せください。