家具のリフォームブログ
2021年11月12日
テーブル傷のあれこれ
お客様から「テーブルが傷だらけになってしまったので、直して欲しい」というお問い合わせをよくいただきます。
「傷」と一言で言ってもお預かりする天板にはさまざまな傷がついており、その傷の種類によって、直し方が異なり、仕上がりにも違いが生じます。
今回は傷の種類、その対処法、完成度についてご紹介します。
突板の浮き
◇補修方法
詳しい修理方法については【テーブル塗装(前編)突板補修】をご覧ください。
打痕
◇補修方法
- 打痕箇所に画びょうを差し、穴をあけ、水を染み込みやすくします。
- 水を含ませます。
- アイロンをあてます。
水を吸った木部が膨張し、凹んだ打痕箇所が元に戻ります。
※注意
アイロンをあてると、天板が変色してしまうため、ご自身での作業はお控えください。(工場ではテーブルを塗装し直すことを前提に作業を行っております)
突板剥がれ
◇補修方法
- 突板が剥がれてしまった箇所に、新しい突板を張り付けます。
- 新しい突板を張っただけでは凹凸が目立ってしまうため、天板を研磨します。
- 塗装の塗り直しをします。
※注意
突板剥がれに関しては、程度により直らないケースもあります。
天板陥没
◇補修方法
- 陥没してしまった天板の裏に穴をあけます。
- ★印のついた部材を裏から押し当て、陥没してしまった箇所を持ち上げます。
- 天板裏の穴をふさぎます。
このままでは天板面に凹凸が残りますが、天板を塗装する際に研磨するため、平滑に仕上がります。
※注意
天板の陥没に関しては、程度により直らないケースもあります。
テーブルの状態を拝見し、修理が可能と判断してもどの程度直るのか不安に思われる方もいらっしゃると思います。
今回ご紹介した内容をご自宅のテーブルの傷と見比べていただき、テーブル修理の参考にしていただければ幸いです。