家具のリフォームブログ
梱包作業
「仲間がつないでくれたバトンを最後に落とすわけにはいかない」
「皆で完成させた作業を梱包時に傷を付けたり、汚さないように気を付けている」
修理した家具を梱包しているスタッフに「梱包の時に心がけていることはありますか?」と質問したところ、家具を傷つけないことは大前提の上でこのように話してくれました。
仲間の丁寧な仕事ぶりを間近で見ているスタッフならではの言葉だと思います。
今回は修理が完成した商品をどのように梱包しているかをご紹介いたします。
梱包作業は毎週月曜日と木曜日。
梱包作業に入る前に、まずは傷や汚れ、修理不備などが無いか修理伝票と照らし合わせながら、最終チェックをします。
問題が無ければ「エサフォーム」という緩衝材で傷がつきそうな箇所を巻いていきます。
基本的には笠木(背もたれの頭の部分)と肘をエサフォームで巻き、最後にホコリや汚れから守るためにビニールをかぶせます。
梱包は、お客様からお預かりしている大切な家具を安全にお届けするための、とても大切な作業です。
商品をダンボールに詰め、最後にPPバンドというバンドで箱を締めて完成となります。
ここからはリフォームならではの梱包作業についてご紹介いたします。
ソファなどの張替えの際、すき間からお客様の持ち物が出てくることがあります。
多くは小銭、シールやおもちゃのカードなどです。
このような家具のすき間から出てきたお客様の私物は、お客様にご返却しています。
おもちゃなどの場合「懐かしい!」とおっしゃりながら、当時のことを思い出される方もいます。
また修理では様々な年代の家具をお預かりしていますので、弊社の現行品のダンボールだときれいに納まらない場合があります。
そのような時はダンボールを加工して梱包しています。
余談ですが、私は汚れ防止のビニールにはもう一つ役割があると思っています。
納品の際にこのビニールを取った瞬間、お客様から「お~」「新品みたいになった」という声が上がるのですが、きっとこのビニールにお客様の気持ちを高めるベールのような効果があるからではないかと感じています。
私もこの時、まるで新作発表会などで、商品にかかる白い布を剥がしたような気持ちになります。
この「お~」というお客様のお声を修理や梱包をしているスタッフに聞いてもらえないのがとても残念です。
※新規ご購入分の梱包と修理品の梱包では梱包仕様が異なる場合がございます。