家具のリフォームブログ
修理工場の問題解決能力
修理工場では「美活改善提案シート」といって、自分たちで問題点を見つけ、それをみんなで改善を行っています。
例えば下記のような事例があります。
■事例1
【問題点】
ドリルのビットを探すのに時間がかかる。
【改善点】
ドリルを立てて収納し、ドリルの種類が一目でわかるようにした。
■事例2
【問題点】
複数種類の椅子の籐を張替える時に、各椅子によって必要な長さが異なるため、それぞれを測るのに時間がかかる。
【改善点】
椅子の種類ごとに切る位置が一目でわかるように印をつけた。
※板に記載している番号が、各椅子の品番になっており、番号のラインに合わせて籐をカットすることで、必要な長さで簡単に切ることができます。
工場を見渡すと、いたるところに改善のための工夫が見られます。
先に上げた事例以外にも、例えば棚の中を隠すためのカーテンは、棚ごとにカーテンの生地を替えるなど、モノを作ることでより良くしていくことが本当に好きなのだと伝わってきます。
この「美活改善提案シート」作成は業務の効率化が一番の目的ですが、その他にも問題解決能力の向上にもつながっています。
修理品は思いもしない壊れ方をしていることがあります。
一見すると「これはさすがに修理は難しいのでは」と思うような場合もあります。
しかし、お客様はその家具に思い入れがあって修理をご依頼してくださっているので、もちろん簡単に「できません」とは言えません。
その時に必要な「どうすれば直せるか」「あの人はこういうことに長けているから相談してみよう」といった、問題解決のための幅広い視野や具体的な方法の考案は「美活改善提案シート」の活動とも共通すると思います。
(状態によっては、残念ながら最善を尽くしても修理できない場合もございます)
問題に対してどのように解決していくか。
「美活改善提案シート」は問題解決する思考を作るよい機会・訓練になっています。