2025年1月10日

工場の一コマ(張作業)

今回はいよいよ最後の仕上げとなる張作業をご紹介いたします。

1)印をつける
座枠の裏にマジックで書きこんでいますが、これはちょうど中心に印をつけています。そうすることで、事前に用意した専用の張地をしっかりと座面に合わせて張り込むことができます。

2)マチ巾を揃える
座面の側面にボール紙を当てながら張り込んでいきます。
これはマチ巾といって、ボール紙を定規のように使って座面の厚みを測りながら作業することで、厚みが均一になるようにしています。
商品ごとに座面の厚みは異なるため、商品の数だけこのボール紙があります。

工場内には張作業をするスタッフが何名かいますが、担当者によって仕上がりが異なってはいけませんので、作業をマニュアル化しています。
何百脚と同じ椅子を直して積み上げてきた技術がマニュアルによって工場内で共有されています。

もちろん「この人しかできない」という技術も素晴らしいことですが、マルニ木工ではお客様に世代を超えてご愛顧いただくために、いつ修理のご依頼をいただいても同じように対応できるよう、技術の共有と継承を常に意識しながら取り組んでいます。
 
-----------------------------
修理の詳細は こちら
修理のお問い合わせは こちら