家具のリフォームブログ
2025年2月14日
アンドリュー アームチェア張替え M様邸
修理前の家具は、お客様にどのようにご利用いただいていたのかを物語ってくれます。
今回のM様のソファは、座面のヘタリは見られますが、木のフレームにはほとんど傷がなく、とてもきれいな飴色になっており、良い状態で経年変化を重ねたことが伝わってきます。たくさん座りたいけれども傷はつけないよう慎重に・・・。大切にお使いいただいていたことが想像されました。
生地を剥がしてみると、フレームは大丈夫でしたが、座面のスプリングが折れていました。修理前のお写真で座る面がだいぶヘタって見えたのは、クッション材だけでなくスプリングも折れていたことが原因でした。
中身のクッション材はすべて新しいものに交換します。
前部分だけ色の異なるクッション材がついていますが、こちらは白いものより硬さのあるクッション材で、角のエッジを出すためにあえて固いクッション材を使用しています。
生地は型紙を当て、印をつけて裁断していきます。
特徴的な形の家具のため、曲線が多くいつも以上に集中し、慎重にカットしていきます。
修理後は、きれいな飴色の木のフレームと緑の張地の組み合わせがとても美しいソファに生まれ変わりました。これからさらに長くお使いいただき、時を重ね、再び工場へ戻ってくる時には、もっと素敵な経年変化をしているのではと思うと、今から楽しみです。