2025年4月11日

Lightwoodチェアペーパーコード編み直しやってみた!(前編)

2023年、Lightwoodチェアにペーパーコード仕様が新たに加わりました。
まだ発売して間もないため、お修理のご相談はありませんが、ご依頼があった際にすぐ対応できるよう、弊社修理工場でも編み直しができる体制を発売開始と同時に整えています。

その一環で、編み直し練習用のLightwoodチェア フレームがあったので、私にもやらせてもらえないか工場スタッフに相談したところ、快諾してくれました。
今回は営業担当で作業は素人の私が実際に体験した、ペーパーコードの修理を2回にわたってお届けします。

1:主な道具、材料

有名なYチェアのペーパーコードの太さは3mmだそうです。
マルニ木工で採用している太さは4mmと、Yチェアより1mm太めです。お好みもあると思いますが、自然な風合いをより感じていただける、少し太めを採用しています。

2:準備

Lightwoodチェアの座面を上から見ると、正方形ではなく台形になっています。そのため編み始めるためには、まず最初にきれいな正方形にペーパーコードを張る必要があります。この編み始める前の準備が最大の難関だと感じました。
今回はこの一番難しい下準備は工場のスタッフに対応していただき、私は編み始めるところからスタートしました。

3:編み始め

椅子が動かないよう専用の作業台に固定し、編んでいきます。ペーパーコードを編む際には強い力がかかるためです。

 編み方は比較的シンプルなので、何度か教えていただくと編み進めることができました。
しかし、編んでいるうちに座面の模様が徐々にいびつになってしまいました…。
少しの変形であればヘラを使用して微調整することもできますが、限界があります。
力加減や、コードのかけ方、寄せ方など細かい気配りが必要なことがよく分かりました。

4
:ペーパーコードの継ぎ足し

Lightwoodチェアの座面を張るには100メートル以上コードが必要なため、少しずつ継ぎ足しながら編んでいきます。不器用な私はこの継ぎ足し結びをするのにも四苦八苦。そこで継ぎ足しを減らそうとペーパーコードを長めにカットすると、今度は編む際にペーパーコードを手繰り寄せる作業に時間がかかります。
横着してはいけないということを改めて感じました。

5:半日作業の進捗状況

写真は半日作業をした成果です。
この日はここで一旦ストップしました。写真のように作業用のクリップで押さえておくとコードが緩まず、作業を中断することができます。

次回の後編で完成写真を掲載できるのか、お楽しみに。ちゃんとお見せできるクオリティになるよう頑張ります!

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