家具のリフォーム
事例|No.001
今回は、1970年ごろに生産された「みやじま」のリフォームです。製品には、1952年より採用したマルニロゴマーク、通称・孔雀マークが貼られており、おそらく40年以上も大切に使用された様子が伺えます。
「みやじま」(1960年発売)は、シンプルで気取らないデザインで、ロングセラーの商品でした。簡単なノックダウン方式を使用したデザインと機能を両立した製品でした。こちらを2006年に「マルニ60」として再販、シンプルで気取らないデザインが今なお認められ、インテリアショップなどで好評です。
話をリフォームに戻して、こちらは以前に他の業者でファブリックを張り替えられたようで、おそらく2度めのリフォームになります。今回は、ファブリックをモノカラーの落ち着いたベージュ色を使い、プラスベルト(伸縮性のあるベルト)も張り替えしフレーム座の弾力を強化、木部の修復を行い、見た目はもちろんですが、座り心地も改善しました。新たに生まれ変わった「みやじま」をとても喜んでいただけました。
「みやじま」は、置きクッションタイプで、フレームにクッションを置くだけですが、当初よりフレームにも伸び縮するベルトを使ってクッション性を高めていました。しかしこちらも痛み、リフォーム前の写真にあるように細引き(ロープ)で代用されていたようです。こちらも最新のプラスベルトを施して、座り心地を改善しました。見えない箇所ですが手は抜けません。
傷んでしまってと思われている家具もメンテナンス次第で、現代のインテリアにマッチするかもしれません。ぜひ、一度ご相談ください。