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MARUNI X ALESSI 「LIVING HOUSE(生きている家)」とは?
私たちメーカーは「より長く使えるものを」という気持ちから、デザイン性に富み、機能的で使い勝手の良いものづくりに常に意識を集中させています。しかし、購入した方々はどのような環境、シーンのなかで私たちの製品を使っているのかということが最近気になっています。私たちが作ったものと何を組み合わせ、どのような気持ちや表情で時間を過ごしているのでしょうか。
家具のマルニ木工が、ソファは座るもの、ベッドは寝るもの、ダイニングは食事をするものと設定していても、実際にはソファで居眠りをしたり、ベッドでコーヒーを飲むこともあれば、ダイニングを囲んで語り合うこともあるでしょう。一方で、多様な生活の道具をつくるアレッシィが、おいしい飲み物をポットやデカンタに注ぎ、完璧なラインナップのカトラリーセットでの食事シーンを思い描いていても、実際にはポットで植物に水をあげ、デカンタに花を活けたり、異なる種類のカトラリーを組み合わせて使うなど、 プロダクトをどのように暮らしに取り込むかは、私たちの想定を大きく超え、ユーザーの自由に委ねられています。
今回、日本の木工家具メーカー、マルニ木工とイタリアのハウスウェアブランド、アレッシィという2つの企業で一緒に、リアルな暮らしのシーンとはなにかについて、改めて考えてみたいと思います。 両社ともに1920年代に創業し、世界的に活躍するデザイナーと協働しながらものづくりを続けてきた企業ですが、その歴史的背景や産業分野はまったく異なります。こうした2つの異なる視点をクロスオーバーさせることで、従来製品のスペックや特徴を超えた行為や体験が得られると信じています。 マルニ木工の家具、アレッシィのハウスウェアに加え、スタイリストの作原文子さんの空間構成のもと生活にまつわるさまざまなアイテムを交えながら、生活者とともに日々呼吸をし、成長をつづける暮らしの空間「LIVING HOUSE(生きている家)」を提案します。